アイアンシャフト打ち比べ // Projext X,KBS Tour,NS Pro モーダス,ダイナミックゴールドなど // GolfWRX

確かにリンク先の筆者がいうように「ドライバーに比べてアイアンのシャフトへの注目度は低い,バッグには少なとくともドライバーの8倍のアイアンシャフトが入っているのにも関わらず」ということでありまして,僕もアイアンのシャフトをダイナミックゴールドS200からダイナミックゴールドCPTのS200に変えたら,はるかにゴルフが簡単に感じられるようになりました。まぁこれは主に重量の問題ではありましょうが。

ということで,スチールからカーボンからいろんなアイアンシャフトを打ち比べましたよ,という,GolfWRXの記事です。



GolfWRX: 2014 Iron shaft shootout: Top-rated steel and graphite iron shafts get put to the test
http://www.golfwrx.com/231525/iron-shaft-shootout-top-rated-steel-and-graphite-iron-shafts-get-put-to-the-test/

アイアンシャフトは,シャフト一家の中で,忘れられた末っ子のようだ。多くの熱心なゴルファーは,ドライバーのシャフトには注目するけれど,アイアンのシャフトには目もくれない。バッグの中でドライバーのシャフトは1本で,それに対してアイアンシャフトは少なくとも8本は入っているというのに。

ということで,中上級者向けのアイアンシャフトを打ち比べて,データをとってみた。結論としては,次にアイアンのシャフトを選ぶときには,先入観なしに選んだ方がよさそうだ,ということだ。自分のスイングに合わないシャフトをさせば,それはスコアカードに現われる。そんなのがバックの中で7本とか10本とかもあったとしたら……,想像したくもないですね。

テストを始めるにあたって,どれかのシャフトがトータルのパフォーマンスで他を上回るなんてことは思わなかった。それよりも,仮説として,あるシャフトはひとつかふたつの分野で他のシャフトより優れ,他の分野では劣る,ということを考えていた。例えば,.いちばん長いシャフトはいちばん一貫性に欠ける,といったように。

テスト方法

それぞれのシャフトをテストするにあたり,4人のローハンデ(マイナス2からプラス2)のゴルファーに5回ずつショットをしてもらった。使ったのは4番アイアンとPWで,フレックスはS,ヘッドはすべて Mizuno JPX-825 Pro を用いた。明らかなミスショットはデータから除いたが,軽いミスはデータに含めた。それもゲームの一部だから。シャフトのパフォーマンスは,ミスがどのようにカバーされるかによって測られるべきだ。除外されたショットの数は少なかったし,どのシャフトでもだいたい同じであったが,これらは主にはスイングの問題であり,シャフトに起因するものではないだろう。

結果の計測には,Foresight GC2 ローンチモニターを使用した。シャフトを試す順番はランダムにし,テスターの疲れに結果が影響されるのを防ぐために,ショットは3回のセッションに分けて行なった。以下が,今回テストを行なったシャフトである:

Aerotech SteelFiber 125S
KBS C-Taper 120S
KBS Tour 120S
KBS Tour-V 110S
Nippon N.S. Pro Modus 120S
True Temper Project X 6.0
True Temper Dynamic Gold S300
UST Mamiya Recoil 125S

これらのシャフトを試し,ボールスピード,打ち出し角,バックスピン量,キャリーの飛距離,キャリーのバラつき,落下角度,左右のブレ,といいった数値の平均値を算出した。

4番アイアン


PW


調査の結果

シャフトのパフォーマンスは,ゴルファーによって違っていた。すべてのシャフトはいいパフォーマンスであったが,データをよく見ると,私の最初の仮説が間違いであったことに気づくだろう。つまり,平均的には,4人のゴルファーの結果の平均をとってみたら,シャフト間のパフォーマンスの違いは非常に限られたものだった。そう,もちろん細かいブレはあるものの,サンプル数が小さいので,断定的な判断をくだすことはできない。
本当の違いというのは,それぞれのゴルファーごとにデータを見たときにあらわになる。試しに,Aerotech SteelFiber のパフォーマンスが,二人のゴルファーAとBとでどう違うかを,以下のデータで見てみよう。



ゴルファーAは,SteelFiber が4番アイアンで最大の飛距離を出せたシャフトであり,平均のキャリーから7ヤードも飛距離が出ていた。しかしゴルファーBににとっては最も飛距離が出なかったシャフトであり,彼の平均より6ヤード短い。自分にとって最高のシャフトを探す唯一の方法は,いくつかのオプションを試せるところでフィッティングをひたすら行なうこと,理想的にはそれを同じヘッドで行なうことだろう。

シャフトのフィーリングは,シャフト選びにあたっては最も重要視することにはすべきではない。極端なケースではない限り,シャフトのパフォーマンスに先入観を持たない方がよく,ローンチモニターの結果を見て,バイアスのかかっていないデータをもとに判断するのがいいだろう。自分の感じたフィーリングが,実際のパフォーマンスでどれぐらい変化するか,そのことに驚くのではないだろうか。例えば,われわれのテスターたちは Nippon N.S. Pro Modus 120S と UST Recoil 125S のバラつきに懸念を示していた。しかし実際は,そのバラつきは,全体の中間ほどだった。フィーリングというのは,ふたつのシャフトのパフォーマンスが非常に似通っているときの,最終判断の材料として用いるのがベストだろう。以下は,フィーリングに関するフィードバックのサマリーです:
  • Project X 6.0: 非常に硬く,ソリッドなフィーリング。シャフトの働きや,インパクト時のボールのフィーリングについては,特になにもない。
  • KBS Tour: スイングを通じてシャフトのしなりが感じられる。インパクト時にはボールがポンと飛び出すような印象。実際よりはしなっているように感じられる。
  • Nippon N.S. Pro Modus 120: スイングを通じて非常にスムーズなフィーリング。一番人気。唯一の懸念は,シャフトが柔らかすぎ,飛距離と左右の正確性が犠牲になっているのでは,ということ。
  • UST Recoil 125: フィーリングは非常によく,先が走る感じも。ステロイド剤をうった KBS Tour のよう。カーボンではあるけれど,安定感がある。テスターはどこでいつミスが起こったか分かったが,フィードバックは手厳しくはなかった。
  • KBS C-Taper: 重くて安定している。Project X と KBS Tour とを足して2で割ったような感じ。重量感と安定感は良好。しかしボールの弾きは良くない。
  • Aerotech Steelfiber: Recoils の打感は良い。しかし,SteelFiber の方が,スイングを通じて安定感がありスムーズに感じられる。本当にスチールのようなフィーリング。
  • True Temper Dynamic Gold S300: 家にいるみたい。非常に慣れ親しんでいる感触。
  • KBS Tour-V: 非常にスムーズ。しかし軽くて柔らかい。この軽さに慣れるには,ちょっと時間がかかるかも。
Recoils と SteelFibers はちょっと厳しく,ミスヒットのときにいやな感じの振動がするが,スイングと通じて,そしてインパクト時のフィーリングはソリッドだ。シャフからのフィードバックは十分にあり,プレーヤーはボールのフライトをコントロールでき,クラブフェースのどこでヒットしたかを正確に知ることができた。カーボンは,上級者にとってもいいパフォーマンスだった。Hilton Head に住んでおり,マット・クーチャーが SteelFibers で勝利を収めるのを間近で見ることができた。

テスト前には疑いの目があったが,すべてのテスターが,次にアイアンセットのシャフトを検討するときにはカーボンの選択肢に入れると強調した。フィーリングのフィードバックによると,Recoils はSteelFibers に比べてシャフトが仕事をする感触があり,インパクトで先が走る感じもする。SteelFibers は,スチールのようにスイングを通じて安定感がある。

注:このリサーチで,われわれはシャフトのパフォーマンスの違いとゴルファーごとのスイングの違いとの相関関係を見ようとしたが,限られたサンプルサイズではそれはできなかった。


結論

このテストのもともとの目的は,中上級のゴルファーのアイアン選びの参考になるような,データにもとづいたガイダンスを提供することだった。ゴルフでしばしば起こるように,この研究結果は,それほどシンプルなものではなかった。

このテストで私が本当に痛感したことは(読者にとってもそうであって欲しいが),アイアンを選ぶ際,フィッティングをする際に,先入観なく結果を見ることで,多くのものが得られるということだ。いま自分が使っているシャフトが,自分にとって最適とは限りませんよ。


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